Slovenia
スロヴェニア


ブレッド湖






2014年6月17日。ここからはユーレールパスのオーストリア−クロアチア/スロベニアパスの6日間を使った鉄道の旅になります。クロアチアは鉄道網が進んでおらず利用しませんでしたが、ここからは何処に行くにしても鉄道が繋がっていて便利でした。 

大人一人では1等座席のレールパスしか買えませんので、ここは少し贅沢な旅にしてみました。6人掛けの個室状態ですが、朝一の列車なので乗客はまばらで、個室を小生一人で使わせてもらいました。

  

 


さてスロベニアに入った一つ目の駅で入国審査官が乗り込んできてパスポートチェックが入りました。その後はブレッド湖駅で下車し、1.3ユーロを払ってバスに乗り約10分。バス停横のアウトドアショップで自転車をレンタル。代りに荷物を預かってもらい出撃。

湖沿いの道をサイクリングしているとのどかな風景に出会いました。モーターボートが一台も見当たらないのは恐らく動物と自然環境への配慮だと思います。写真中央に見える教会の反対側では大物用の竿を何本も並べている釣り士を何人も見かけました。メートル級の大物がいるみたい。

 

 




自転車を登山口の木に鍵でくくりつけ、湖の対岸裏にあるMALA OSOJNICAという山に登り、そこにある展望台を目指しました。ところが登山道はご覧の通りのあり様で、三脚にデジタル一眼を取り付け、肩に担いだ状態で登っていた小生の前に壁の様に立ち塞がりました。

登山道がこの様な状態になっているのを自転車を貸してくれたアウトドアショップのスタッフも知らなかったようで、一体何が起こったのかと呆然としました。森が全部破壊されているわけでもなく、5月の大雨の影響だとも思えないし、人の手によってわざと登山道を塞いでいるかのようでした。

 

 


アウトドアショップの方は15分程度で展望台に行けると説明してくれたが、登山道の破壊により1時間を過ぎても展望台にたどり着けませんでした。
最終的には展望台に到達しましたが、一般観光客には途轍もなく危険です。この後、下りの登山道は違う道になるのですが、登りにも増して危険度200%を体験します。

しかし、市役所は一体何をしているのでしょうね。恐らく毎年滑落者が出ているものと推測します。いや間違いないでしょう。


 


これが撮りたくて展望台までやって来たのですが、F1を撮らずして死ぬ訳には行かないので頑張りました(笑)。それにしても長閑な風景です。来て良かったです。


 


さてこれが帰り道です。写真では分かり辛いと思いますが、最初の15段が斜度60度ほどあり、その後は写っていませんね。そりゃそうでしょ、斜度70度を越えてましたから。まだ登りの方が安全かも知れません。手すりもグラグラやし。

 

  
 
 



途中で開けた場所があり、写真には写っていませんが、足元は登り道と同様の倒木が横たわる状態で、その幹を乗り越えて行かないと進めません。そこで白人カップルとすれ違ったのですが、足元はなんとサンダル。舐めています。

良い構図が確保出来る場所でしたが、一瞬でも足を滑らせたら滑落です。カメラバッグからの取り出しも神経を集中しておりました。

 

  


やっとの事で下山し、自転車で湖の残りの道を進み始めました。するとこの様な遊歩道があるではありませんか。自転車では通行出来ないので、時間があれば歩いての湖一周も悪くないと思います。

 

 




さて調子が出てきました。島に浮かぶ聖マリア教会とその背後にブレッド城を入れて撮れる所へとやって来ました。天気がもう一つ思わしくないのですが、何だか不思議な景色を目の当たりにし、世界には色々な人生があるんだろうなぁと、見た事もない景色にそう感じずにはいられませんです。


 




さてこの教会の右端に長い階段が見えると思いますが、98段もあるそうな。この教会でのウェディングは新郎殺しと言われているそうで、船着場から新婦を「お姫様抱っこ」して登り切らなければならないそうです。

新婦も減量に励むなどの手助けが無いと大変やろうね。そう言えば小生もクィーンズタウンの湖岸で嫁さんをお姫様抱っこして写真に撮ってもらったなぁ。でも98段もの階段は登らんかったぞ。。


 




さて列車の時間が迫って来ましたので、手漕ぎ舟での教会訪問は出来ずに、湖を反時計に周りブレッド城まで自転車でやって来ました。
2枚目の写真で教会の背後にある山。これが先程まで苦戦していた展望台のある山です。木の幹が見えている所辺りを、ほぼ垂直落下で下山して行ったのであります。

売店でビールを買って飲み、少し涼しんでから自転車で一気に坂道を下りました。自転車を返却し、駅までバス。そこで遅いランチにしました。そこでもビールを飲みオーストリアのザルツブルグ行きの特急を待ちました。 


 




車窓の景色も美しく、全てが完璧でしたが、列車内の食堂車で買ったビールが生ぬるくて一気に疲れました。オーストリア国鉄のビールは冷えていない事が多いので、注文時は「どのビールでも良いので、一番冷えているのを下さい」と言うようになりました。

さて、オーストリアに入りまっせ。












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