1998年モナコ・サーキット 
 
モナコモナコ。
何が嬉しくて、とうとうここまで来てしまったのか。
飛行機に40時間乗ってスペインGPを観戦し、そして2週間後のここモナコ。

ここまで出来たのは、嫁さんがいたからだろう。
スペインGPの後は、南部のアンダルシア地方を周り、再びバルセロナに戻ってきた。その後は、電車でここモナコまで来た訳です。

でも宿泊はモナコじゃマズイ。だって、1泊1室10万円はざら。
GP前のこの市街地サーキットを歩き、ピットも歩きたかったので、最低3泊はする。
モナコに泊ったら30万円が吹き飛ぶ。こりゃ一大事。

故に、ここの宿泊だけは何とかしなければ・・・と思い、ここNZからヨーロッパ方面の航空券を扱っているところを捜すと、丁度現地宿泊付き航空券が手に入った。
ヨーロッパの各都市で宿泊を含むことが出来、我々は迷わずこの地の宿泊を選んだ。しかし、モナコ市内じゃない。隣りのニースに宿を取ってもらった。

この年は、まだパソコンを持っておらずに、今の状況を予想も出来なかった。

ニースからモナコまでは頻繁に列車が走っており、電車の旅を続ける意味でもトーマスクックのヨーロッパ鉄道時刻表は欠かせなかった。
20分足らずの通勤?だが、地中海の景色も奇麗で、何とも華やかなGPとなってきた。

ご存知の通りモナコGPは木曜日、土曜日、日曜日にレースがある。レース前にコースを歩くには最悪でも水曜日にはモナコにいなければならない。
故にバルセロナを後にしたのが火曜日だった。

まあ、この電車移動がオッタマビックリで、換金出来なかったり、ストライキに遭遇したり、代わりの送迎となったバスで予定以外の駅で降ろされるし、ドタバタでニース入りした。

フランス語の出来ない我々だったが、電車の切符も買えたし、無事水曜日にはモナコに入られた。

駅前は、大して目立つものもないが、サーキットまで10分ほど歩くと景色は一転した。

地中海が目に入ってくる。
おまけに内陸に向かっても、あのフジテレビのF-1中継と同じ景色が広がっている。

予想通りピットレーンは入り放題である。勿論、ピットレーンだけである。
あの細い所に、所狭しとモニターやタイヤが並べてあり、数チームのマシンも出てきている。

じっくり見た後は、我々がゲットした第1コーナースタンドへ向けて歩き始めた。
途中、ピットを出る所では、マーシャルカーであるメルセデスが3台も並んでおり、思わず撮ってしまった。
その裏は、第2希望だったMスタンドがあったので、スタンドに登って撮影に適しているのを確認してみた。

事前の研究では、このスタンドからの撮影が最高に宜しい・・・様だったのだが実際は「そうでもなかった」。柵が邪魔でした。

有名なKスタンドの下を通り、第1コーナーまで辿り着き、自分達の座席を確認する。実は、スタンドには座席番号がなく、スタンド内なら何所から見ても良いのだ。

そして、コースを歩き始める。
凄い坂だ。テレビでは分らない急な坂だ。エルミタージュって言ったけ?

さて、右手に地中海を見ながら、坂を上り切ると真っ正面にカジノ、左手には高級ホテルが見えてくる。
左に曲がり、真っ正面にBスタンド。直ぐに右に曲がり、今度はすげぇ下り坂。

ここで気が付いたのだが、タイヤバリアの事。
なんと、流石はモナコなのか、ここBスタンドのタイヤバリアは、新品のタイヤが積み上げられている。
どれを見ても新品だ。流石は・・・としか言えない。

さ、下って下って行きましょう。

しかし、とにかく急なカーブだ。
でも、ここでレースが行われるのは、マジでええ感じよ。トンネルに入る前に、今度は左手に地中海が見える。

トンネル内で驚いたこと。
ホテルへの入口があること。一度歩いてみて下さい。

トンネルを出ると、地中海以外に目に入る物があった。それは豪華船。

船上に見えるものは、まるでシーブリーズのCMに出てきそうな人達ばかり。服は真っ白で、手にはシャンペングラスを持っている。そしてサングラスをして風に吹かれている。
思わず、我々との違いに笑ってしまった。

それよりマルボロのネーチャンが沢山いて、ケバかった。ビデオカメラのレンズを向けるには丁度良かったが・・・。

ぐるっと一周、モンテカルロ市街地サーキット。
最終コーナー1つ手前のヘアピン付近は人だかり。どうもレーサーの出入り口らしい。

再びピットレーンを見渡すと、伊藤ハムのおじさんがサングラスをしてやって来た。ロッキー、ランボー等の映画のおじさんだ。
名前が出てこないので、「伊藤ハムのおじさんだ!」と言うと嫁さんが反応した。
彼とすれ違ってから言ったので、嫁は反転して彼を探しに行った。伊藤ハム・・・で分るとは!

さあ、歩きまくりでお腹も空いたので、地中海を見ながらのランチにする。結構安くて助かった。
ホテルが1泊10万円だから、食事も凄いのか・・・という方程式は成り立たなかった。良かった。(笑)

帰り道はショッピング。セナの商品を沢山置いている店に遭遇してしまう。
そしてTシャツ2枚に、デニム生地のシャツを買ってしまう。
セナが被っていた帽子と同じ色だ。

そして、その帽子も買ってしまった。
NACIONAL銀行の文字もちゃんと入っており、彼のサインも縫われていた。

今回はチケットが高すぎて、木曜日の走行だけを観戦・撮影となった。
自由席なんぞないからして、仕方なくチケットを取ったが、予約発券は日本のエージェントに頼んだ。受け取りはニースのホテル。
受け取る事が出来るのか心配であったが、何も問題は無かった。現地のエージェントはドイツの会社だったので少しは安心しておった。
これがイタリアの会社だと、諦めも付いたかもしれない。いやその前に予約を入れなかっただろう。

しかし、高い。
木曜日だけの観戦で、1人15000円だ。3日間共通だと10万もする。

さて耳栓。なんと5メートル前をマシンが走っていく。流し撮りを中心に、A1スタンドから撮っている。
ここでラッキー。
ちなみにこのA1スタンドの真下に行くと分るが、実は後ろを見ると、トンネルを出てシケインを立ち上がって来たマシンを真正面に撮る事が出来る。(1998年撮影の写真をご覧ください。)

そしてA1スタンドも一番後ろにいくと、巨大モニターも見る事が出来、嫁さんはそちらも見ていた。前を見て、後ろを見て、モニターも見て・・・と忙しいひとときだった。
B、Mスタンドを希望していたが、結局A1スタンドで良かった。
ちなみにチケットを買う時に、どの座席になるのか分らない・・・という条件でチケットを予約した。今はインターネットで予約出来るだろうが・・・。

2000年カナダGPは、インターネットで調べて、国際ファックスで予約する事になった。 
 





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