4、ニュージーランドでのオーロラ出現度合

太陽は11年おきに活動期と静寂期を繰り返しており、活動期には、ここニュージーランド南端のクィーンズタウンでも度々オーロラが見られます。静寂期でも南の空に低いですけどね、月に1度は見られますよ。
また、太陽表面で発生する「大規模フレア爆発」による爆風がやって来た時は、北海道でも薄赤色のオーロラが撮影される事がありますね。その時、クィーンズタウンでは全天オーロラで夜空が極彩色に染まり、カーテンまで出現する「大スペクタクル・ショー」が見られます。


5、何故、ニュージーランドのオーロラは極彩色になるのか

実はオーロラは出現する高さによって色が違うのです。オーロラは高度80キロより高所に出現しますが、下からピンク、緑、赤、紫、青の順番になります。ピンクは80〜100キロ、緑は100〜200キロ、赤は200〜350キロ、紫が350〜450キロで、それ以上が青色になります。写真集53ページの凄い写真を参考にされて下さい(笑)。

オーロラ帯の真下に位置するカナダ北部やアラスカの街では、プラズマが地表近くまで到達する為に、緑のオーロラが出やすいと言えるでしょう。それに対してニュージーランドはオーロラ帯の端に位置するため、オーロラを側方から、そして上から下まで見渡す事が可能になるので、結構派手な色が見えると言えます。


6、最後に

私も最初はニュージーランドでオーロラが見られることを知りませんでした。全ては2001年3月31日のオーロラ大出現に始まりました。全天が真っ赤に染まり、頭上にカーテンが出現したのです。それ以来、小さなオーロラさえも逃すまいという生活が続いています。天まで伸びた火柱に遭遇し、フィルムの装填にてこずっていたら消えてしまったり、撮影地に着いたら「そこだけ」曇っていた・・・等の失敗も、今では良い思い出です。

これらも星見ツアーとオーロラの撮影を続け、皆様に南半球の星空とオーロラをご紹介して参りたいと思います。

それでは、私の運命を何度も変えてしまったオーロラの出現を追ってみましょう。






inserted by FC2 system