2013年 沖縄
その2

全館漆色の中で、こちらの部屋の柱と椅子だけが朱色でした。今から500年前の王様が好んだのでしょうか。本土は戦国の世の中、世界は大航海時代に突入しており、所変われば何もかも違うのですね。


 
城壁から見える那覇市内です。夜景も見えるそうですが、この日の閉館は19時30分。明るいままでした。


 
 
係りの方に聞いたら19時15分よりライトアップが始まるとのことだったので、この場所に陣取りましたが、閉館時間の19時30分になってもライトは当てられませんでした。警備員さんが周ってこられたので聞いてみたところ、正殿のライトアップは7月になってからだそうです。あらら。


 
 
仕方ないので、誰もいなくなった正殿を離れ、間違いなくライトアップされている守礼門まで来ました。LCC機での訪問なので、荷物は10キロまで。残念ながらいつもの三脚は持参せず、手持ちで如何に表現しようかと思ったのですが、RAWで撮った後にHDR撮影があることを思い出し、手持ちHDRで撮ってみたら、何とかなりました。


 
 
ライトアップは外周だけで、正殿はNOでした。これも手持ちHDRで撮りました。


 
 
モノレール全線乗車の為に終点の首里駅から乗車し、宿に近い県庁前駅で下車。予め目をつけておいた居酒屋へ直行。店構えを見ていたら店員さんが扉を開けてくれて招き入れてくれた。料理は店員さんお勧めの「赤仁ミーバイ」の刺身。ハタという魚である。美味しかった。


 
 
そしてなんと庶民的なのか、今回の沖縄訪問で一番感動したのがこれ。もずく。食べ方が変わっており、鰹出汁で頂く。ソーメンみたいだったが、ニュージーランドに住んでいると間違いなく食べれないので、珍しくて印象に残った。翌日、市場で1キロのもずくと出汁を買って大阪にたどり着いた。


 
 
 そしてこれも大当たり。豚足である。名前は「テビチ」。酢で味付けされており、骨が多いがプルプルのコラーゲン帯も多く、泡盛に大変合った。


 
伺ったのはモノレール県庁前駅近くの「吉崎食堂」。当日のスタッフは皆若くて正直親切。お酒もすすんだ。


 
 
そして翌日のバスツアーの一か所目。旧海軍司令部壕です。偶然にも私の名前と同じだが、大田 実(おおた・みのる)海軍中将は最後に孤立し、こちらの中で自決されたそうです。どうして戦争に突入してしまったのかを考えると、人間の我儘が見えてきます。地球規模で物事を考えられない人間が多過ぎることに悲しみを抱きます。


 
 
 中将が最後を遂げられた部屋だと思います。木の柱跡がありますが、全て手掘りだそうです。地球の全ての生命の事を考えるなら、最後の最後にこんな小さな空間にまで追いやられてさぞかし無念だったと思います。大きな宇宙を見て頂きたかったですね。


 
冷房も気持ちよく、ガイドさんの声の質、そして沖縄の方言の説明と歌。レンタカーで周っては何も得られない情報がたっぷりを手に入り、バスツアーは値段も相応でお勧めです。という私はニュージーランドで日本のお客様をご案内するガイドだったりします。


 
 
そしてハイライトの「ひめゆりの塔」です。この真下に地下壕があり、そこに女学生一同が逃げたのであります。戦争を始めたのは一部の日本人なのに、何故幼い彼女たちが、こんな苦しい思いをしなければならなかったのでしょうか。人間はほんまに勝手な動物だと思います。もっと大きな思いやりが必要だと思います。


 
 
ひめゆり平和祈念資料館に別料金で入り、午前11時40分からは昼食であります。当日予約で参加されていた二人のスイス人男性と一緒に食べていたら、会話が盛り上がってしまい、出発時間ぎりぎりになってしまいました。





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