日本
その5




 
2017年6月23日(金)になりました。

ヴェニスでは一睡もせずに過ごし、経由地のローマでもラウンジに仮眠エリアもなく、成田行きの機内で爆睡しました。
お陰で機内では爆睡出来たはずなのですが、成田に着いてもほぼ「寝不足」状態。。

浅草寺辺りの宿が最も格安だったので、JR西経営の宿「ヴィアイン浅草」にJTBサイトを通して予約を入れておいた。

京成スカイアクセス特急に乗り浅草に。
僅かな可能性にかけてアーリーチェックインが出来ないかを受付で尋ねたのですが、答えはNO。

フラフラで、15時のチェックインまで受付前のソファーで眠りそうになりましたが、頑張って撮影に出動する事にしました。
しかし、その足取りは重く、結局14時過ぎにはグロッキー。14時30分にはホテルのソファに倒れ込んでしまいました。





15時丁度にチェックインが出来、汗をかいていたので直ぐにシャワーを浴びて寝ました。

しかし、おかしなもので、眠いはずなのに1時間くらいで目が覚めてしまいました。やっぱ機内で寝てるやん!とか思いながら出動する事にしました。
浅草寺を突っ切り、飲み屋街にやって来ました。

少し寿司を摘まんで数杯飲みました。
そしてあっという間に夕暮れ。




 
早速三脚を立てて長時間露光を始めます。
周辺に三脚を使っている同業者は誰もいません。皆さん、写真を舐めてます。

浅草寺宝蔵門(右手)と五重塔を一緒に撮ります。

光害が酷いのか、空気が汚れているのか、空が青い時間帯が超短かったのは気のせいかいな?




 
まあ数百万人が同じ写真を撮るのでさほどやる気も起こりません。

クィーンズタウンで一人きりで赤いオーロラを撮っている時とはモチベーションが違いますわ。
そりゃそうだ。




 
長い間、居座っていましたが、その後に三脚を使って撮影している方は一人しかいませんでした。

皆さんスマホで撮ってはりますけど、せめてマニュアルモードのあるコンパクトデジカメで撮りなはれ。
勿論三脚は頑丈なものが必要でっせ。




 
裏に抜けて撮ります。




 
浅草寺本殿であります。




 
宝蔵門を裏から。

やっぱスマホで撮ってる女性がいたぁ。写真を後ろから拝見したが、小生には我慢出来ない普通さだった(笑)。




 
やっぱ東京、星は全く見えん。




 
そろそろお腹が空いたので食べ物通りに移動します。




 
右手に劇場があり、役者さんたちがお客様を見送りされてました。




 
お酒はたっぷり飲んだので、炭水化物を腹に入れたいということでラーメン博多一風堂さんに伺いました。




 
コンビニでアイスクリームや水を買い、同じ道を戻り宿にて寝ました。

あ~あ、やっぱり東京は味気ないわ。
でも翌日は東京駅近くで小生の「オーロラと南十字星」という写真集を買って下さったお客様とそのお仲間とで、「根室花まる」という回転寿司の東急プラザ銀座店でOFF会。

メッチャ混んでたんですけど、お連れさん曰く、前夜にカンブリア宮殿に花まるの社長が出演されたとか。
なんちゅう悪いタイミングで出演してんねん!

90分近くも並んだがな。

これまでに伺った根室本店、札幌ステラプレイス店、四季花まる店、すすきの店、中標津店と比べると、シャリもネタも小さかった。
値段も高くて、やっぱり北海道で食べんとアカンと思いましたわぁ。参考までに。




 
2017年6月26日(月)になりました。

24日の夜にほぼ最終便で東京から実家のある大阪に戻り、25日は丸一日荷詰め。
アマゾンと楽天、ヨドバシカメラ、モノタロー、タナベスポーツ等で買っておいた会社に必要な物や趣味で使うものが今年も山積みになっており、それを開封して如何にして持ち帰るかを考えていました。

スキー板を新調したので、それをスキーケースに詰め、その隙間にも荷物や肌着下着を詰め込んでクッションにします。

そしてこの日、親父のマークⅩで新名神、新東名を交代で運転し、静岡県の大井川上流にある寸又峡温泉にやって来ました。
写真は、その奥にある「夢の吊り橋」がある大間ダム湖です。




 
お袋さんも元気に吊り橋まで歩き、しかも渡っているではありませんか。




 
吊り橋の途中でお袋さん万歳三唱であります。

ペンタックスカメラは、やはり緑色の発色が他社と違い鮮やかです。




 
アクションカムX3000で動画撮影中の一コマです。





吊り橋を渡り切り、両親はUターンして宿に戻っていきましたが、小生は吊り橋の奥にある300段余りの階段を登り展望台まで参りました。

しかし、余りにも景色が悪くて、「これのどこが展望台や」とか思いながら、裏道を使って宿に戻っていきました。
左奥に見えている橋が車も通れる飛龍橋です。

この橋を渡って、左手に回り込んで戻っていくと・・・。





そこには展望台よりも見晴らしの良い場所があります。

「なんでここを展望台にせ~へんかったんやろう」と、大阪だと決して許されない滅茶苦茶な案内に、静岡県のお国柄が出ているのかもと思いながらシャッターを押してました。

CPLフィルターを使って撮ってます。ダム湖の水の色が鮮やかに浮かび上がります。曇ってますけど。






さて、そんなこんなで歩いて宿まで戻ろうとしていたら、親父が村の最北端まで愛車で迎えに来てくれており、夕飯の時間ギリギリに宿に戻れました。

宿は村の南端部にある翠紅苑(すいこうえん)。両親はその宿の「源泉かけ流しプライベート温泉付き特別室」に泊まってもらい、小生はパソコンで仕事をしたかったので、一人だけツインルームに入りました。

食事はネットで直接予約したので、2ランクアップのもの。
楽天トラベルを通して予約すると1ランクアップだけだが、直接宿に予約すると食事が2ランクアップする。





湯葉に豆腐、こんにゃく刺身にサーモン刺身・・・。

ニュージーランドに戻っている今、既に日本食が恋しいです。





天ぷらも緑色の塩で頂きます。

全体的な宿の印象ですが、やはり関西人の家族にとっては、宿スタッフのロボット的な案内に違和感をチェックイン時からいきなり感じ、その後も心がこもっていないトーンで話しかけられます。

西日本の宿とは全く違い、その温かみを感じる事が一切出来ませんでした。
浅草で泊まった宿はJR西日本経営なのに、そのレセプショニストは十中八九関東人でしょうね、温かみを全く感じませんでした。

この様に日本人でも全く違うのです。ガイドカンパニーを運営している小生としては、お客様が何処から来られたのか、もし生い立ちを聞く事が出来たら、それに沿ってご案内方法を変えています。信じてもらえないかも知れませんが、ケンミンの違いが大きいのです。

料理をサーブしてくれた女性も説明に心がこもっておらず、その時点で2ランクアップの料理ではなくなってしまいました。両親も同じ印象を持ったでしょう。





2017年6月27日(火)、宿をチェックアウトして、大井川の上流に向かいました。
途中、アプト式線路の駅に寄ったりして、結局終点の駅まで北上しました。

親父がアプト式鉄道に乗りたいと言っていたのでやって来たのだが、調子が出ないということで車での移動だけにしました。
なんせ今年80歳になりましたからな。

小生はスイスのユングフラウにて、このアプト式鉄道には何度も乗っているので大丈夫。




 
鉄道の終点駅から直ぐ奥に井川ダム湖が広がっています。

中部電力さんの建物。

これでも静岡駅まで直線で30キロも無いので、星空は大したことないそうです。
昨晩は曇っていたのと、仕事をしていたので、日本では北海道も含めて星空を見た記憶がありません。

クィーンズタウン郊外の星空を見てしまったら、こうなってしまうのでご注意を。

この後、新東名と新名神を走って大阪に戻り、翌6月29日は毎度お馴染みの中国南方航空で広州経由でオークランド。
その後はニュージーランド航空の国内線でクィーンズタウンに戻って来ました。

31日間の休暇旅行が終わりました。

13個の飛行機に乗り、日本とイタリアで数えきれない程の電車に乗り、真夜中まで夜景を撮りました。












旅行後記

当初、2017年の旅は毎年の如くここNZからヨーロッパに入り、その後に日本に寄って帰る行程だったのですが、それを打ち破る決定が下されます。
その決定とは「海外永住者へのジャパンレールパス販売が2017年3月末で終了する」というものでした。

未だに青函トンネルを新幹線で通る事を達成しておらず、いつの日か出来るものと思っていました。しかし、最後となっては仕方あるまいと思い、急遽欧州旅行の1週間をJR乗り放題旅行の為に割いたのです。

しかし、この決定は販売終了寸前にひっくり返り、海外在住10年以上の永住権所持者であれば、これから5年間は購入が可能となりました。

時既に遅しで、NZ/日本間と、日本/欧州の往復航空券は手配済み。組み込まなくても良かった日本のJR乗り放題ツアーが発生してしまいました。

まあ青函トンネルを新幹線で通れた事は良かったが、新函館北斗駅で函館駅へのリレー快速に乗ってみたら、通勤列車じゃあるまいし、何でロングシートなの?と旅情も減ったくれもないJR北海道には徹底的に愛想をつかしてしまいました。

何かあれば廃線廃線と、なのに主路線の線路整備でさえ疎かにしている会社が果たして新幹線を事故なく運営していけるのか心配である。まさか新幹線で初めての事故を起こすんやないかと心配しているのは小生だけやないと思いまっせ。

その後のギリシャ+シチリア島+イタリア南部の旅行では荷物が空港ターンテーブルに出て来ない通称「ロスバゲ」に遭遇。4日後までの宿バウチャーを全てコピーしてもらったにも関わらず、その4泊目のホテルにも荷物は配達されていない。

配達されたのは4泊目のホテルをチェックアウトする寸前。しかも、小生の宿泊先が分からなかった・・・と言い訳する。ではバウチャーのコピーを取った、そのコピーは何処に行ったんや。小学生並みの責任感とその不手際。イタリア人とビジネスなんてで出来るわけがない。

とまあ、行く先々で人為的なミスが連発。
天候や地震、テロなどなら分かるが、今回は全て「やる気のない人間が他人に平気で迷惑を掛けている」のがバレバレ。

海外永住者がジャパンレールパスを買えなくなったら、海外に嫁いでいった日本人本人だけがこのパスを手に入れられないので、家族と別行動になる。
それを理解出来ない人間が鉄道を動かしている事にも驚きを隠せない。

まあ世の中はキャリア組が会社を仕切っているので、底辺で働くスタッフが持つテクニックや経験を持ち合わせていない。
そんな経験不足の人間が十分なサービスを提供できるわけがない。

ええ加減に気付きぃやぁ。

そしてやる気がないんやったら、お客様の迷惑になるのでさっさとこの業界から足を洗いなはれ。
まあこの世は「自分がこの会社を支えている」と勘違いしている族が最後まで残り、出来る人間はさっさと他業種に移る。

最後まで残る奴こそ、会社としては一番最初に出て行ってもらいたい族だったりする。
皮肉なもんや。

しかし、旅は彼らがいなければ出来なかった。

まあJR北海道のロングシートも、宿のバウチャーをコピーしたにも関わらず配達先が分らなくなったシチリア島のカターニア空港スタッフも、彼らに文句を言うのは贅沢なのかも知れない。

それが原因で小生が死んだわけではない。

しかし、お客様満足はほぼ底辺なのを分かってもらいたい。人を集めるには、この満足度を上げていくしかないのだ。
我々はそういう世界に働いているのだから。

来年2018年は家族の都合が悪くて休暇旅行は無しが既に決定。という事で、スキーとオーロラ、タイムラプス撮影三昧のつもり。
2019年はF1の撮影も兼ねて、また欧州かいな。北欧か東欧もええな。

またお会いしましょう。

ラクダおやじ





 


「旅の風景」に戻る


 





ホームページトップ「やる時はやりまっせ!」に戻る











inserted by FC2 system