ホーエンツォレルン城
Burg Hohenzollern
 


動画をアップしましたので合わせてご覧下さいませ。



 


2016年6月4日(土)の午後であります。この日は荷物を持ちながらの移動だったので、コインロッカーがある駅に近いリヒテンシュタイン城から先に参り、逆戻りでホーエンツォレルン城に伺いました。

写真は駅からタクシーに飛び乗って窓越しに撮ったものです。逆光ですが、左手に城が写っています。

目指すは城ではなく、その裏手にある丘です。名前はZellerhorn ツォレルホルンとでも書いておきます。この丘は2016年4月に「世界の果てまでイッテQ」というテレビ番組で、デビィ夫人と出川哲郎氏の2人が訪れた場所で、放送を見て「先にやられた」と思った次第です。

この城、実は「雲海に浮かぶ城」で有名で、お二人はこれを撮りに行かれたのですが、一年で片手ほどしか見られない雲の上の城を、なんと一発で撮ったんですよ。彼らめっちゃ何か持ってる人たちだと思います。

小生は鉄道旅行なので、この丘に歩いて登りますが、その起点となる教会の事をタクシー運転手が知らなくて、なんと携帯電話を使ったナビで進んでくれました。




 

さて教会の下までやって来ました。これ以上はご覧の通りで車が入れませんので、この急な坂を歩いて登っていきます。
過酷な道でっせ。覚悟してはおりましたが、雨が災いして大変でした。石で滑るんですよ。




 

200メートルほど登ると教会が現れます。お墓参りをしている家族がいました。

教会の建物のすぐ左手に城が写っています。復路はタクシーとの待ち合わせの為に時間が余り、このベンチで休憩させて頂きました。




 

教会を右手に見ながら登山は続きます。プラス150メートルほど登ると三叉路に出くわします。左右の道は緩やかですが、かなりの遠回りになります。

そこで最短距離を進むために、直進あるのみであります。しかし、足元は泥+かなりの雨で新品のハイキングシューズをもってしても滑ります。何度も滑りました。

背負っているカメラリュックと手持ちの中型三脚がバランスを崩してくれます。




 

ズルズルと滑りながら体力を失っていきます。そして次に岩だらけの細い道に入ります。斜度が20度を超えている感じです。この岩も滑ります。登山用のストックが必携かも知れません。

我慢に我慢を重ねて、ほぼ直線を気張って登っていきます。





そして森から抜けると平原が広がっています。山頂部分も見えています。

あとは楽勝かと思いきや、山頂直前の50メートルは滑るなんてもんじゃありません。歩けないほどの泥です。仕方なく濡れている牧草の上を歩きます。まだ泥よりも滑りにくいので。




 

平原の途中で休憩がてら振り向くと、ほぼ城と同じ高さでした。思わず三脚を立てて暫しの撮影タイムであります。

山頂部分で撮られた写真は多いが、同じ高さの写真は見かけないですしね。




 
 
望遠レンズに交換しても撮っておきます。足元は泥でズルズルです。粘土層なんですね。




 
色々な焦点距離で撮っておきます。露出も変えて。まあRAWで撮っているので、後々なんでも出来るんですけどね。




 
少し登ってまた撮ります。




 
そしてやっとの事で山頂に達しました。

足元さえ悪くなければ30分程度で登れると思いますが、この日は2倍以上の70分も掛かりました。タクシーの運転手さんに伝えた迎えの時間を80分も遅く伝えておいて良かったです。

ここがデビィ夫人と出川氏が寄り添って撮った場所ですね。一発で雲海の上に出ている城を撮ったなんて、まさに運を持ってますよね。年に数回しか起こらない現象なんですって。




 
息も落ち着いてきましたので、真剣に撮れました。美しい城です。

本来なら、撮影後に城内部の鑑賞に行くのでしょうが、私は興味がありません。世界中のどの城内部に違いを見出せないからです。




 
対角魚眼レンズでも撮っておきました。城がちっちゃい。




 
この方はこの姿勢のままで、何かをずっと待っておられました。
恐らくはPLフィルターで撮影するには最高の太陽位置なので、城の後ろに青空が出て来ないかを待っているものと思いました。

でも小生は前に進まなければなりません。滑りまくる粘度+泥の小道と岩だらけでこれも滑りまくる山道を下りて行かねばなりません。タクシーとの待ち合わせがありますので。

有意義なハイキングでした。




 
この場所を知らなかった運転手さんは予定通り迎えに来てくれて、帰りも駅まで乗せてもらいました。

料金は覚えていませんが、確か往復で40ユーロもしなかったと思います。




 
最寄りの鉄道駅に戻って来ました。時間があったので駅パブで白ビールを頂き、現地の方のアジア人慣れしていてない様子を肴にして2杯頂きました。

この後に、本日の宿泊地であるシュツットガルトに参ります。その前にロイトリンゲン駅に途中下車してコインロッカーから荷物を取り出します。

ああ、ズボンも泥だらけやし、雨に苦しんだ日になりました。エルニーニョ、恐るべし。

















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