アテネ
Athens
 


と、その前に、成田から乗ったアリタリア航空785便、イタリア・ローマ行きのご紹介から。

この飛行機を予約したのは10ヶ月も前の事。故にめっちゃ安かった。
ほんまは北米経由で欧州に入るつもりだったが、ジャパンレールパス利用が最後になると思い日本経由にした。

機材はボーイング777。他社なら座席配置が3-3-3だが、流石はアリタリア。座席が3-4-3になっている。
これが人気がない理由だとも知らずに。

損して得取れ

大阪人の取締役を入れて、2回目の破産宣告に対処しなはれ。一気に人気航空機会社になりまっせ。




 

2回目の倒産を宣言したばかりだが、手を差し伸べてくれている親会社同然のエティハド航空さんのご厚意なんでしょうなぁ、ちゃんと飲み物もスナックも配布されました。

でも心配。




 

料理も配膳されましたが、やはり心配。 

これがまた結構美味しかった。

でも心配。





成田発13時15分。ローマ着が現地時間の19時00分。
12時間45分の昼間のフライトだが、機内は夜も同然。

小生は21時50分のフライトにてアテネに向かい、ほぼ徹夜での運転になるので、この機内でしっかり寝る事にしました。




 

これが経由地のローマ・フィウチミーノ空港。
1998年訪問時とは雲泥の差。禁煙も守られているし、めっちゃ綺麗。

当時は禁煙も無視して、多くの乗客が至る所でタバコを吸ってはりましたからね。

イタリア人は少し位、国際人になりつつあるのかも。




 

2017年6月10日0時45分、ギリシャ・アテネはエレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港にローマ経由で到着しました。

ローマからのフライト時間はたったの2時間。レンタカーを使い丸一日移動が続くので、しっかりと寝る事にしました。昨年の様な非常識なロシア人が騒ぎ立てる事もなく、熟睡が出来ました。

小型車をリクエストしておいたのに、レンタカー会社が小生に用意していた車種はなんとアウディA3。どう考えても相当なアップグレードである。早速ポケットWIFIに電源を入れ、Googleマップを使ったナビゲーションで真夜中の市内に向かいました。

強盗に襲われない様に注意しながらフィロパポスの丘に登ります。レンタカーは丘の麓に路上駐車です。





覚悟はしていたがパルテノン神殿は大幅な改修中でした。
朝3時から謎の東洋人が一人ぼっちで三脚を担いでの撮影でした。





レンズを望遠ズームに交換して神殿をアップで撮影します。

最近になってやっと真面目な修復が始まったそうで、それまでの修復は誰もが絶望する程の滅茶苦茶なものだったそうです。

やはりリーダーを選ぶ事はこの上なく重要な事です。小生の周辺にもその道のプロでもないのにええ加減な仕事をしている奴が多すぎる。しかも、それで偉くなったと勘違いしている族も少なくない。

我が子供たちでさえそれを見下す程。





次に近代オリンピックの礎となった旧競技場にやって参りました。時間はもう朝4時。しかし、本人はまだまだ夜が続くと勘違いしています。

競技場前の道路を渡ると円盤投げの像があり、そこに車を停めて三脚を担いで横断歩道を渡ります。





超細長い競技場です。こんな急なコーナー、野球選手でも曲がられへんでぇ。

と思っていたら、何と空が明るくなってきている事に気付きます。マジで!と焦り始めます。





撮影していると視線を感じました。右手を見ると警備さんがずっと小生の動向を見張っていたみたいです。
朝の4時から三脚を立てて長時間露光をする観光客なんていませんからね。謎の東洋人をかなり怪しんでいたのではないでしょうか。

お騒がせしました。





焦っても無駄でした。夜が明けるスピードは半端なく早く、あっという間にこの有り様です。
撮影した場所は、神殿の左手に見えているフィロパポスの丘の反対側にあるリカヴィトスの丘です。

神殿の背後に地中海が見えています。





アテネの夜明けであります。月も一緒に写りました。

大きな街でんなぁ。

時間が押していたので、手短に古代遺跡のあるデルフィに向かって車を走らせました。





こちらは2017年6月10日同日の夕方であります。
古代遺跡デルフィまで往復360キロを走り、再度アテネに戻って来てリカヴィトスの丘に登ってみました。





車を停めるスペースが殆どなかったのですが、日頃の行いが良いのでしょう、一台だけスペースが空いていました。
その後に歩いてリカヴィトスの丘に登ります。

写真はその山道から撮ったもの。





これがその山頂にあるギリシャ正教会前の展望台。
車で直ぐ近くまで来れますが、結局は歩きです。大した距離ではありません。

大勢の観光客で賑わっています。ちなみに麓からはケーブルカーでも上がって来れるそうですが、景色を見ながらなら歩きが一番です。





山道を下りながら撮りました。

中年カップルを勝手にモデルにして撮ってしまいました。

この作戦、結構します。





登山道を下りてくるとまた雰囲気が違う写真になります。

この後はピレウスというアテネの港街に予約しておいた宿にチェックインし、その後に撮影機材を持ってレンタカーを街中カウンターで返却。夕方のラッシュに巻き込まれ返却だけで50分もロス。

空港で返却して電車かバスで街に戻れば良かったかもと後悔。大都市ですよ。アテネ。





レンタカー返却後は撮影機材を担いで街中の遺跡を巡ります。

パルテノン神殿の直ぐ南側を西進しイロドアティコス音楽堂までやって来ました。この日も何かの催しがある様で、スタッフが忙しく動いていました。





そしてアテネ空港到着から20時間が過ぎようとしていますが、まだまだ撮影は続きます。徹夜覚悟であります。

違う角度から神殿を撮りたかったので、再度フィロパポスの丘に登ろうと山道まで来るとゲートがあり、車の入場制限をしている様でした。
多くの方は徒歩で山道を進んでおられるので、小生も付いて行こうとしたらゲート係員が声をかけて来ました。

英語で「貴方は入場出来ない」と言ってきました。

何の事か理解不能で理由を尋ねてみると、何とデジタル一眼に三脚を持っているというだけで、プロカメラマンと勘違いされたのでした。

係員によると、プロカメラマンは撮影の許可を取る必要があるとの事。しかし、小生は南半球から地球の裏側にやって来た「ただの観光客」。装備機材もプロ仕様とは大きくかけ離れている事を伝えても許してくれない。

「そんな井出達をしている君は間違いなくプロのカメラマンなので、撮影許可証を持っていないからここを通す訳にはいかない」との事。

典型的なカメラ大好き日本人観光客と言っても通じない。挙句の果てに本部に連絡して再度確認してやがる。

本部からの返答も同じ内容らしく、ここを通す訳にはいかないと・・・。

私この業界30年ですが、こんな馬鹿な事を言われた事は一度もない。
一般観光客を犯人扱いするIQの低い奴と話していてもらちが明かないので、さっさと違うルートを使って丘に登っていきました。





撮影地には同業者が多数おり、皆三脚を使っての長時間露光をしています。
あのゲートの係員は何がしたかったのだろう。

これが一般観光客の普通の姿でっせ。

アテナニーケ神殿も目の前でした。勿論望遠レンズで撮ってます。





2つの神殿を一緒に撮るとこんな感じです。

帰国後にギリシャ政府観光局にメールを送って、正式に抗議文を送り、何故一般観光客が犯人扱いされているのかを尋ねた。

しかし、既に数か月経っているが、先方からは何の連絡もない。国が破産する寸前なのに、こんな融通の利かない人種は自らの首を絞めているのと同じやろ。

頭を冷やせ。折角の旅情が台無しよ。あほんだらぁが。







さて2017年6月11日になりました。
写真の港町ピレウスの安宿に戻ったのは当然日付が変わってから。

高速艇の出航は午前7時丁度。6時過ぎにはチェックインをせねばなりませんが、ここはギリシャ。恐らくいい加減な人種だろうと予測し、6時30分頃にチェックイン。
余裕でした。





午前7時を少し過ぎて出航。
振り返るとピレウスの港が逆光の中にいました。





まずは出航の様子を撮ろうと思い甲板デッキに出て来ましたら、なんとも美しい女性の姿がファインダー内に。

思わずシャッターを押してしまいました。お独り旅行なのでしょうか。
もし撮影なんて趣味が無かったら、絶対にナンパしてましたね。

彼女がどの島で下船したのかも知りません。あ~あ、カメラって趣味は我ながら面倒くせぇもんでっせ。





天気はご覧の通り。
カップルが見せびらかしてくれていまんなぁ。

地球は平和です。





後ろにファインダーを向けると、先ほどの美女の姿はなく、皆さん好き勝手に過ごしてはります。





白と青色の国旗も悪くないっすね。





何処に行っても中華料理が食べられる様に、何処に行っても中国人の団体と出くわします。
衣装もお洒落でんがなぁ。

右手に写っている白人のにーちゃんはTシャツに半ズボンよ。
最近、お洒落に関して逆転しているかも。





さてピレウス港を出航しました。

高速艇はミコノス島、ナクソス島に寄って、最終的にサントリーニ島に4時間50分後に到着します。

海の色が青魚の肌の色をしていました。美しい景色とも対面します。
















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