ハンガリー・ブダペスト







2014年6月23日(月)、この日は最終目的地であるハンガリーはブダペストへの移動日。これまでの旅とF1撮影の疲れで午前中は無理して観光にも出かけずギリギリでホテルをチェックアウト。1等席を所有していると駅構内のラウンジを無料で使えるのですが、それさえも億劫になり、結局オンタイムで駅までスーツケースを転がしチェックイン。

予定通りの特急レールジェットに乗車。その前にビールとつまみの購入は忘れてはならない。起きていきなりのビール。今年の欧州旅行もあと24時間。昼からビールはお決まりだが、車内はフォーマルな服を着ている熟年層客が一杯。昼からビールを飲んでいる謎の東洋人の事をどう思ったのだろうか。毎年この時期にしかアルコールを飲めないので許して頂きたい。

さて写真は到着駅であるブダペストのケレチ駅。まさに欧州を旅行している気分を味わえるたたずまい。ハンガリーって結構美味かな。そしてホテルに早速チェックイン。


 




ホテルにチェックイン後、両足裏に出来た水ぶくれを上手に潰して水を排出。流石にこの状態で長距離を歩くのは厳しいので、少し多めにハンガリーの通貨であるフォリントを引き出しておき、結構安くて済むタクシーでの移動にしました。

その前に早めの夕食を摂り、直ぐにタクシースタンドからゲッレールトの丘に向かい、真っ暗になる前に現地に到着しておきました。
2枚の写真はほぼ同じ写真ですが、時間差で撮っています。徐々に暗くなる中で、どれがベストタイミングなのかは撮ってみないと分からないので、ほぼずっと連写しておりました。連写と言っても、一回の露出時間は20〜30秒。F8程度まで絞ってシャープに撮る事に集中していました。

 

 


完全に暗く前に撮る夜景が最も美しいと言われる通り、その時間帯には現地に陣取っておくのが鉄則。今回も一夜限りの撮影なので万全の体制。

ちなみにゲッレールトの丘には撮影候補地が2ヶ所あり、駐車場の奥150メートル程の所に一つ、小生はその奥250メートルにある一番奥に陣取りました。出来れば15ミリの広角レンズから300ミリ程度の望遠レンズまで全てを持参下さい。

ただ厄介な事が一つあります。駐車場から400メートルほどある一番奥の撮影地ではスポットライトがあり、これがレンズに入ってきます。例えレンズフードをしていても。
これを防ぐには手か何かで光の浸入を防ぐしかないです。何もしないで撮ると、この写真の様に6角形の乱反射が写りこんでしまいます。

スポットライトの向きを変えて欲しいと思いました。

 

 








その後は長めのレンズに換えてこの様な写真を撮っておりました。
街ぐるみでナトリウム灯によるライトアップをしてくれており、24時までの時間限定で楽しむ事が出来ます。


 






時間が過ぎるのは早く、250メートル戻って駐車場に近い場所から宮殿を入れての撮影にしました。一番奥の撮影地からでは宮殿に木がかかってしまい上手く撮れません。空はドンドン黒くなっていくので、まだ青みが残っている間にダッシュで移動せねばなりません。

どちらの撮影地でも撮ってみて下さい。でも頑丈な三脚は必携ですよ。フラッシュを点灯させて撮っている方もいますが、長時間露光をする我々には邪魔な光でしかありませんが仕方有りません。


 




既に時間は23時を過ぎ、次の撮影地に移動しようと駐車場に戻ってきてタクシーを捜しましたが、観光バスの姿も一般車の姿も殆ど無く焦りました。バン型タクシーがおり、お客さんが降りてきたので代りに乗せてもらおうとしたら、彼らを乗せて移動する途中だと言う。

そうタクシーの客待ちは全く無いのでありました。そのタクシーの運転手に頼んで無線で他のタクシーを呼んでもらい事なきを得ました。もしそのタクシーがいなければヒッチハイクの運命だったかもしれません。

そして国会議事堂の対岸まで運んでもらいました。夜間割増料金なので結構かかりました。しかし、これだけの建物が黄金色に照らされており、夢の中にいる様でした。
タクシーの運転手によるとライトアップは24時だとの事。まだ鎖橋を撮っていないので先を急ぎました。

 

 
 



1100メートルを急いで歩き、鎖橋までやってきました。両足裏に出来た水ぶくれがめっちゃ痛くて大変でしたが、24時が迫っていますので緊急時代です。丘での撮影に時間をかけすぎたのかも知れません。

中央分離帯の中で三脚を立てて撮っています。同業者も沢山いますが、三脚を使っている人は殆どおらず、手持ちで撮っておられますが、出来上がりは「落胆」の一言でしょうね。どんなに小さくても三脚を使ってね。

 

 




鎖橋を渡り、宮殿をバックに写真を撮れば何とか目的は果たせるので、24時が迫る中で頑張って撮りました。 そして24時を過ぎて全てのナトリウム灯が消えるのかと思いきや、10分過ぎても20分過ぎてもまだ消えません。

タクシーの運ちゃんが嘘を言うわけもなく週末でもないし、何かの間違いだと思い、再び国会議事堂に向かって歩き始めました。


 
 



途中マーチャーシュ聖堂を対岸から撮り、結局国会議事堂の真下まで歩いてきてしまいました。時間は既に24時20分ですが、まだライトアップは終わっていません。何かの間違いだったのでしょうか。

それでも議事堂のライトアップは対岸から見るよりも、真下から見る方が迫力がありまっせ。でももう24時30分。女性一人だけの訪問などはお勧めしませんけど。小生は髭を生やしていますし、どう見ても先方さんから逃げて行きはります。謎の東洋人は怖がられているのかも。

 

 
 

そしてまだライトアップが終わらないので、鎖橋をくぐった反対側に来て宮殿との2ショットを撮っていました。
喉が渇いたのでそこにあるパブでビールを頼んで飲んでいたら、ライトアップが一気に終了し真っ暗になりました。

時計を見たら午前1時。なんと24時ではなく25時だったのです。夏時間を採用しているのでこうなったのかも知れませんが、タクシーの運ちゃんのお陰で少しばかり撮影も捗りましたが、足裏の水ぶくれが痛くて痛くて。

この後、この日3度目のタクシーに乗って宿の前で下ろしてもらいました。

翌日は宿の無料送迎パッケージに申し込んでいたのですが、黒のベンツで空港まで送ってもらいました。

ブダペストからミュンヘンを経由し羽田まではルフトハンザ航空。その後に伊丹まで全日空。大阪駅前でスーツケースをコインロッカーに預け、市内でビデオカメラやレッドブルサーキットで壊れてしまった一脚の新規購入などをして実家に戻りました。

羽田便で小生の直ぐ後に座っていた男が何度も座席に蹴りを食らわしてくれて、小生は何度も起こされて市内での買い物でもパワーが出ない状態でした。座席を蹴ったら前の乗客に迷惑がかかる事さえも予想出来ない人間がなんとも多すぎます。

まあこれも含めて海外旅行かいな。

ほなまた来年。





次ページへ





「旅の風景」に戻る







ホームページトップ「やる時はやりまっせ!」に戻る





























































inserted by FC2 system