プルゼン Plzen



2015年6月5日(金)、午前中にミュンヘンの観光をし、12時44分発の列車に慌てて乗り込みました。ここから約5時間、列車の旅が始まります。

車内は空いているにも関わらず、出発直前にカップルが対面に着てしまい、遠慮なく足を伸ばしてくれるし、荷物も足元に置き始めてしまい、まあ窮屈。この状態で5時間も乗っているのか・・・と途方に暮れていたら、検札で彼らのチケットが2等座席だと指摘され立ち去ってくれました。

どう見ても1等車に乗るような風貌ではなかったので一安心。その後は誰も来ませんでした。お陰様でゆっくり出来ました。




早速車内散歩を兼ねて、どんな人たちが乗っているのかを見て周って来ました。この看板にはどの駅に立ち寄るかが書かれており、途中で切り離し等があり、全く違う路線に迷い込まないかを確認出来ます。




意外と近代的な車両が使われており、もっと老朽化した車両を想像していたのですが、差ほどでもありません。

しかし、先ほどのカップルですが、扉の上に1等車車両のステッカーが張ってあるにも関わらず、何故2等車と間違えたのでっしゃろな。

どう考えても2等車座席が横3列シートのわけがないやろ。日本でも同じだが、グリーン車チケットが無いのに平気で座席を占領している人間が少なくありません。これは一体、どの様な思考回路をお持ちなのでしょうね。




さて午後5時30分過ぎ。無事に途中下車駅のプルゼンに付きました。プラハまで行かずに、この駅で下車した理由は一体何でしょうか。



 

駅構内は如何にも東欧の匂いがするたたずまいでした。利用客も少なく、売店があるだけの地方駅です。



 

駅舎正面に立つと、年季の入った建物が見えてきました。ね?東欧っぽいでっしゃろ。




さて、ここでの滞在時間は約1時間だけなので、目的地に向います。荷物をコインロッカーに預けるほどでもないし、目的地は歩いて数分なので、小さなスーツケースを転がしながらの訪問です。写真中央奥の建物が目的地です。




そしてこれがその門。1842年創業のピルスナーウルケルビールの醸造所であります。




レストラン前には世界初のピルスナービールを味わった皆様が集まっており、何方も飲みすぎていないのか、酔っ払っている感じの人は誰もいません。





小さいと言えでもスーツケースを転がしての入店に店員も驚いた様子。そこで声をかけてくれたのは、一瞬でフロアマネージャーだと分かる風貌の男性が、一番奥の座席に案内してくれ、予約席という看板を立ててくれます。

ニュージーランドからだと伝えると、そのフレンドリーさは勢いを増し、メニューを渡されると同時に、「例のやつ」で宜しいですか?と尋ねられました。例のやつとは当然世界初のピルスナービールのことであります。




少し早いですが食事もするつもりだったので、一番高いメニューを指差して注文。代わりにこのビールと白い紙に一本線を引いて戻っていかれました。1本の線はビールを1杯頼んだ・・・という印で、結局4杯飲んだので、4本の線が引かれていました。

そして早速ピルスナーウルケルを頂きます。

いやぁ参りました。こんな美味いビールを飲んだことがありません。NZのビールもいい加減美味いですが、このビールの比ではありません。勿論日本にもこれより美味いビールはないでしょう。

一気に飲み干し、フロアマネージャーと思われる彼の方を向いてジョッキを持ち上げると、直ぐに合図を送ってくれて2杯目が運ばれてきます。彼はホンマに目が届いています。




そして料理が運ばれてきました。これ、「豚のかかと」です。値段は279コルナ。1コルナが4.8円程度なので1340円。フォークが刺された状態で運ばれてきます。そして直ぐに3杯目のビールを注文です。ちなみにビールは500ml容量です。40コルナ=192円。

料理は意外と食べられる部分が多くて、酒の肴にしては大き過ぎました。しかし、これもチェコ料理なので、ビールとこれとで「とってもチェコ」を味わってしまいました。

そして到底1時間では時間が足りなくて、電車を1本遅らせることにし、ゆっくりしました。




再度荷物を転がして駅に戻り、たった1時間の電車の旅ですが、旅のお供に再度ウルケルビールを2本購入。1本47コルナ。225円程度。車内に急ぎます。



 
階段ではなくなんとエスカレーターがあり驚きました。民主化の波に乗り、色々な設備が投資されたみたいです。早速ホームに向かいます。



 
するとどうでしょう、ホームは砂利に覆われており、スーツケースを転がすのも大変。この辺りは東欧っぽいです。



 
ホームに赤いスーツケースを放置し、先頭車両の電気機関車を撮ってみました。途中駅なのに、随分と長い停車時間でした。



 
今回も1等車に乗り込みましたが、乗客は小生以外に一人様だけ。早速ウルケルビールの500mlを飲み始めました。NZでは仕事柄、一切のアルコールを口に出来ませんので、この休暇旅行中は浴びる程飲んでしまいます。

500mlのビールを飲み干し、プラハ手前で寝てしまったみたいです。こういう時の為に腕時計のアラームは欠かせません。携帯は持ってこなかったし。酔っ払った状態でプラハ駅に到着しました。








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