2014年 オーストリア・レッドブルリンク・サーキット その2
 

さてやっとの事で木曜日のピットウォークまでたどり着きましたが、とにかく主催者側の不手際は幼稚で正直疲れました。ましてや宿泊所も近辺には無く、あったとしてもピットクルーや関係者が既に押さえてしまっており、鉄道やバスで数時間の移動が当たり前というのも疲れました。

もし元気ならテント村に泊まれば良かったのですが、現地で燃料や食品も手に入れなければならず、どう考えても車は必要。しかし、こちらは鉄道PASSを所持している身。

さてピットウォーク終了後も不手際は続きます。さっさと帰ろうと思ったのですが、流石に喉が渇いたのでビールの一杯でも飲んでからにしようとゲート係員に「ここから下に進んだ所にビールを飲むところはあるか」と確認して向かうと、幾ら歩こうとも全くありません。

結局、また数キロ歩いて第1コーナーの広場まで歩く事になってしまい、本当に若い経験の無いサーキットだなと思いました。

広場でトークンコインを買い、それをビールカウンターに持って行き受け取るシステム。恐らくここにいる殆どの人がテント暮らしの連中だと悟り、電車で1時間以上もかかる場所から通う小生が同じペースで飲んでいると、絶対に交通が無くなる・・・と悟り、トイレを済ませ一気に駅に戻ることにしました。

しかし、木曜日はまだ無料バスが走っていません。駅から行動を共にしていた5人とは途中で逸れてしまい、結局駅までの行き方を係員に尋ねる始末。しかし、どの人間もその方法を知らず、結局大通りに出てタクシーを捜す事にしまいた。

しかし、駅方向に向かうタクシーの姿は全く無く、逆にサーキットに向かうのが多いことに気が付きました。

何故今からサーキットに??とか思いながら、渋滞の列に入ったタクシーに声をかけると、なんと駅前から行動を共にしていたイタリア人親子と他に男性が乗っているではありませんか。

急遽そのグループ混ぜてもらい、無事にクニッテルフェルド鉄道駅まで帰って来れました。
しかし、とんでもないピットウォークに疲れ果ててしまい、駅に着くと喉はカラカラ。駅構内のパブを発見するも、扉には営業していないの文字。多くの方が電車を待つ間にビールでも飲みたいと思っているのに営業していないとは。

仕方が無いので、駅前の自動販売機でスプライトを買って喉を潤しました。
イタリア人親子の姿を捜していると、既に駅のホームに進んでしまったようで、小生は翌日からの電車を確認するために時刻表をチェックしていると、日本人男性と出会い話しに花が咲きました。

どうもピットウォークには向かったものの、時間が遅くなってしまい中には入れなかったそうです。ああちなみにピットウォークは3日券チケットを持っている方限定です。

彼は指定席の3日券をお持ちとの事でしたが、間に合わなかったそうです。スイスでホテルの勉強をされていると車内で教えて下さいました。イタリア人親子とは違う車両になってしまったのですが、日本人の彼と行動を共にする為に2等車に行き、特急を乗り継いでGRAZグラーツまでずっと話をしていました。

途中乗換駅であるBruck/Murブルック/ムールのコインロッカーに預けておいたスーツケースを速攻で取りに行き、無事グラーツに到着。日本人の彼と別れてホテルまで数分歩いてチェックイン。またもやコインランドリーが無いとのことで手洗いの始まりであります。

ちなみにクロアチアもオーストリアで泊まったどの宿泊施設にもコインランドリーは無く、なんと結局全て手洗いになってしまいました。ウィーンではチェーンホテルのIBISに泊まるのですが、ここでもなくて、最後のブダペストでもなし。結局6月12日から24日まで、一度も洗濯機の世話にならないで何とかしました。

ウィーンのIBISホテルで尋ねた所、コインランドリーは4星以上のホテルだとあるが、IBISを含めて3つ星ホテル以下には無いだろう・・・とのこと。日本だとどんな所にもあるのにね。不便だと思いました。長期で旅をされる方はご注意下さい。

そうそうホテルに無いのなら街中にコインランドリーは・・・・ですが、ホテルのスタッフは誰も知らず、結局調べて伺っても「時間外」。苦労しました。夏で良かったかも。手洗いで直ぐに済むし。


さてその夜はワールドカップサッカーの日本vsギリシャ戦があるというので、夜半前に近くのドイツ料理屋で軽く大変遅い夕食を済ませ、観戦はたった一人でホテルのバーを占領し、受付の女性が兼任する中でビールやらワインやらを、ほぼ自棄酒状態で飲み、相手が一人少ない中でもスコアレスドローという結果にクラクラになり部屋に帰還。

翌朝6時20分発の特急にいきなり遅刻します。気が付いたら、次の7時20分の特急でさえもギリギリ。慌てて歯を磨き、撮影機材を持ち部屋を出発。ギリシャ戦でスカッと勝っていてくれれば、ここまで自棄酒を飲むことにはならなかったかも。

さてダッシュで駅に向かい、午前7時20分発の特急には何とか間に合いました。撮影機材の忘れ物がないかと心配になるほどのギリギリでしたが、列車内で確認したところは大丈夫でした。本日もブルック/マール駅での乗り換えです。あとは30分でクニッテルフェルド駅に着きます。

しかし、到着時間は8時45分。そこからバスに乗ってサーキットに行くのですが、この日から無料バスも運行を開始しますがまだ臨戦体制ではなく、なんと時刻表通りで15分間隔の運行。次のバスは9時00分出発で、何とか並んで乗車に成功。約10分でサーキットです。当然座る場所なんてありませんので立っています。日本と同様の市バスです。

9時10分にバスを降りてもそこがサーキットではなく、バス停はサーキット入口からなんと1.9キロも離れている。大阪人丸出しのかなりの早歩きで前に進みますが、流石に2キロなので20分はかかります。

そしてその日の撮影予定地はなんと最遠地のREMUSカーブ。下記の航空写真をご覧下さいませ。


REMUSコーナーに行くには2種類の行き方があります。バス停は遥か右下の方です。当然写っていません。
バス停からだと先に右下の東側入口(白い文字と矢印の場所)の方が近くて、そこまでバス停から1.9キロあります。もしREMUSまで行くならプラス2110メートルもある。

もう9時30分を過ぎており、そこから2.1キロも歩くとなればアップダウンを考慮してプラス25分はかかります。練習走行の1回目の開始時間は10時なので、正直間に合いますが、既にそれまでの観光で疲労も蓄積しており、REMUSでの撮影は14時からの練習走行2回目にし、1回目は不本意ではあるがOSTスタンドから撮る事にし、東側入口で所持品のセキュリティチェックを受けて入場。直ぐ近くにあるOST指定席に向かいました。

ところが小生の目に小高い丘が飛び込んできます。矢印の直ぐ上部です。

メインスタンドへの東側入口なのですが、なんとそこに登ると最終コーナーが見渡せ、小生持参のボーグ望遠鏡とペンタの1.7倍テレコン装備にペンタK−5カメラであれば1000ミリ望遠となり、何とかええ感じで撮れるのでは・・・と思い指定席に行くのを止めました。

そこで撮った写真がこんな感じになります。トリミング無しです
 
 

最終コーナーをクリアするニコ・ロズベルグ選手です。
結局1回目の練習走行はここにずっとおりました。90分間の撮影を終え、11時35分には移動を開始しました。

その前に折角なので金曜日指定席券の座席を確認しにOSTスタンドに行ってみました。A〜Eまでのゾーンに分かれており、その各ゾーンに入口があり、そこにチケットを確認するスタッフが2名ずつ立っていました。

自分はBゾーンでしたのでB入口から入り階段を上りました。しかし、ここでもこのサーキットの失態を目の当たりにします。各ゾーン間には一つ飛ばしにしか隙間が無く、各ゾーンは横に20列の座席があるので、なんと横に40席が並んでおり、その間は全く隙間がありません。

これまで世界中のサーキットにお邪魔しましたが、ゾーンごとに隙間が無いのは初めてで、結局40席中、そのほぼ中央に小生の座席がある事が分かり、そこに達すにるには約20人の膝を飛び越えていく事になります。

また座席の上下間隔は小さく、どう考えても太ももの上を飛び越えていく感覚です。あんなに座席のピッチが小さい座席も初めてでした。急ごしらえのスタンドですが、あそこまで酷いと、座りたくも無くなりました

しかし、良く見るとCゾーンは結構空いていて、C入口から入って自分の座席に向かった方が早い事が分かりました。本当なら横長の通路って普通は何段かずつにあるのですが、このOSTスタンドは全く無いのです。そう一度スタンドの外に出た方が早いのです。

階段を下りてCゾーン入口でチケット見せると、男性スタッフがこう言います。「君のチケットはBゾーンのものだから、ここからは入れない

これまでのF1サーキットで、ゾーン違いで入場を断られた事は無く、スタンドの中で移動していました。しかし、ここは違いました。そのオッサンに状況を説明し、Cゾーン側からたどり着いた方が早いと説明しましたが、断固として入場を断られます

こんなサーキットはホンマに初めてです。

座席の間隔は狭いは、縦方向にも横方向にも通路が全く無いスタンドで、挙句の果てにはゾーンが違うと入場出来ない。こんな傲慢なGPは初めてであります。その直ぐ北側に新設されたRED BULL MOBILEスタンドも同様でしょね。

結局自分の座席を見ぬまま、そのオッサンと大喧嘩をして次の撮影地に急ぐ事にしました。無駄な時間を費やしました。HOPELESSな人間は何処にでもいます。

さて目的地であるREMUSコーナー外側の自由席エリアは混む事が予想出来ますので、少しでも良い撮影地を確保する為にまだ2時間以上もありますが、早速サーキットを反時計回りに進みます。

ランチタイムですが、朝の乗換駅ブルック/マール構内で買っておいたパンを車内で食べたので全くお腹が空いていません。このまま夜まで持参の水だけで過ごす事にしました。それよりも撮影地の確保です。

皆さんはランチの為に移動するので人がバラけます。そこがチャンスです。小生一人だけなので、結構良い場所が確保出来ました。
しかし、小生は立って撮影しますので、後から来る人達に知らる為に、ずっと立っておりました。柵からは3メートルほど離れており、前には折り畳み椅子が3列も並んでおり、その後に陣取りました。

このサーキットで一番速度が落ちる場所になりますが、柵の上からは狙えません。You Tubeで検索したこのサーキットの映像を何度もチェックして、このコーナーから撮る事を決めていましたが、柵は被写界深度の関係で写り込みません

約80メートル先に突っ込んでくるF1カーにピントを合わせているので、3メートル先の柵は写らないんですね。

この作戦で撮ったのがこんな感じになります。これもトリミング無しです。


REMUSコーナーに突っ込むセルジオ・ペレス選手です。練習走行2回目でスーパーソフトタイヤを使っていますね。翌日の予選をし想定したものでしょう。
結局、2回目の練習走行中も全く動かず、今日だけで数千枚の写真を撮ってしまいました。

15時35分にはF1走行も終わり、撮影機材を撤収。同じ道を通り、先ほど大喧嘩をしたオッサンに中指を立てながら通過して、今度はAゾーン入口から入ってやりました。女性2名は何も言わずに入場を許可してくれたではありませんか。

結局、あのオッサンだけが「自分が法律」という白人特有のアホな考えを持つ奴だったのです。

場内はサポートレースのポルシェカップの予選が行われており、それを好きな座席に陣取って撮り始めました。来年以降にこの座席に座られる方の為に、そこで撮った写真をお見せしたいと思います。

最終コーナーに差し掛かるシーンをこんな感じで撮る事が出来ます。撮ろうと思えば、ドライバーのアップもOKです。いずれもトリミングしていません。

しかし、この写真は混雑している中では無理です。前に座っている方の頭に望遠レンズが当たってしまい、撮影どころではないからです。

空いてからにしましょう(笑)。

さて、この日もバス停の遠さにパワーも殆ど残っておらず、翌日以降のロケハンを兼ねてのサーキット一周が恒例の行事ですが、電車も一時間に1本しかなく、翌日も指定席スタンド券を買っていたので、一日中そこで撮影する事になるだろうと、さっさとバス停に向かって歩いて行きました。それにしても遠い。

無料のバスに乗って駅へ向かい、そこからユーレールパスを使ってGRAZグラーツまで戻りました。ホテルでは毎晩恒例の洗濯が始まるのでした。グラーツ市内の夜景も撮りたかったのですが、そんなパワーは何処にも残っていません。それよりも悲しいかな洗濯です。コインランドリーがあれば撮影にも出かけられたのに。

さあ次の日になりました。2014年6月21日(土)です。
この日は前夜に深酒をする事も無く順調に起床。宿泊場所もGRAZグラーツからWIENウィーンに移動するためにホテルをチェックアウトし、荷物をいつもの作戦で乗換駅のブルック/マールのコインロッカーに預けてとなりました。

3回目の練習走行は昨日よりも1時間遅い午前11時からである事と、事前に土曜日の指定席券を押さえておいたので、さほど早くに出発する必要も無く、昨日と同じ午前7時20分発の特急に乗ることにしました。これでMITTEスタンドには午前10時過ぎに入る事が出来ます。 

MITTEスタンドもこのGPの為に新設されたもので、右カーブばかりのサーキットレイアウトにあって2つの左カーブがある場所に位置します。詳しくは上記のサーキット見取り図をご覧下さい。

ここに新しいスタンドが立てられ、カメラレンズを左に振りながらの流し撮りが可能になります。座席に座ってしまうとレンズを左右に振れませんので、当然スタンド前の広場で立ったままの撮影スタイルは今日も続きます。

そうこの牡牛のモニュメントがある場所です。その直ぐ脇にスタンドが立てられ、なんとスタンドの前には広い芝生のエリアが開放となっており、スタンドの前方にはそこに出られる階段も設置されています。

どうせ同じような座席レイアウトなので、横40列の中央付近の座席の方は座席にたどり着くのも困難でしたので、今日は自分の座席が一体何処なのかもチェックしませんでした。

それほど座席レイアウトが無茶苦茶なんですわ。誰が考えたんか知らんけど、未熟と言うか情けないというか。もっと勉強してもらわへんと困りますわぁ。

座席から前に広がる芝生エリアを見るとこんな感じです。座席からでは車両も小さくしか見えませんので、多くの方が芝生席で寝転がってご覧になっていました。

中々リラックス出来てお勧めの指定席です。

午前11時から始まる3回目の練習走行は一つ目の左カーブを抜けた辺りで撮り、14時からの予選は二つ目のカーブへの突入で撮影しました。

800ミリのレンズをブンブン振り回す感じでしたし、鈴鹿サーキットのS字を撮っているみたいで楽しかったですよ。

結論から申し上げると、やや上方から見下ろす感じで撮影出来る後者の場所から撮る方がええ感じでした。

こんな写真が撮れました。これもトリミングは一切しておりません。
 
スーパーソフトタイヤでアタック中のローマン・グロージャン選手です。
フィルム換算で800ミリの望遠レンズを左に振り回しておりますが、シャッタースピードは1/60であります。マシンは時速250キロから200キロ辺りに減速する地点になります。

望遠鏡で撮っているので、陽が差してくるとシャッタースピードが上がってしまうのが不便ですが、減光フィルターなどを差し込んで対処していました。

撮影に必死で誰がボーダーライン上にいて危ないとか全く分からず、Q2、Q3への休憩時にスタンド前のスクリーンを見て判断していました。Q3の最後にまさかのフェリッペ・マッサ選手がポールポジションを獲得した事が分かり、場内はどよめいておりました。

アップダウンのある決して簡単ではないサーキットですので、もしかしたらウイリアムズ・チームの優勝・・・なんて期待され、翌日の決勝が楽しみになってきました。

この日はウィーンに移動する事になっているので早めに戻る事にしましたが、相変わらずバス停の遠さには閉口です。乗り継ぎ駅まで鈍行で移動し、コインロッカーに入っている荷物を取り出し、ウィーンまでの特急に乗りました。

ウィーンまでは途中で有名な山岳地帯であるセメリング鉄道を通ります。その間は約40キロ。世界遺産にも認定されており、車窓からの景色はなかなかのもんです。しかし小生の悪い癖で、鉄道旅行といえばビールを飲みながらと決まっており、しかも毎日約10キロも歩き続けているのが睡魔を呼び込んでしまいます。

一部でセメリング鉄道の架橋などを見ましたが、車窓から撮るパワーも失せており、気が付けばウィーン手前の直線を時速160キロで走っていました

特急はウィーンの暫定発着駅であるマイドリング駅に滑り込み、そこからは西駅近くに予約してあるホテルまで地下鉄に乗りました。48時間チケットを買って、初乗りの時だけ刻印をしておきました。途中地下鉄は地上に出てきて西駅に入ります。いつも通りスーツケースを転がしてのチェックインです。

結局ここでもコインランドリーは無く、またもや部屋で手洗いです。夏場なので薄手の衣料で助かりました。もし真冬に長期旅行をしていたら洗濯機が無いなんてまず無理です。ご注意下さいませ。

2泊以上されるならドライクリーニングを頼む手もあるのですが、その費用はなんと宿泊費を軽く越えそうだったので利用しませんでした。オーストリアの旅は不便です。

洗濯を終え、慌てて夜景の撮影に出向きました。当初は街中の至る所にあるレンタサイクルを利用と思ったのですが、カメラバッグに三脚も相棒なのでやはり地下鉄にしました。土曜日の夜は朝まで運行している事もありましたので。

西駅まで歩き、そこからU3号線で大聖堂の最寄り駅であるステファンシュプラッツ駅に向かいます。土曜日の夜なのに車内は空いています。地上に出てくると直ぐに大聖堂があり、人々が集まっています。しかし、予想よりも人はまばらで、好きな場所に三脚を立てられて助かりました。

ただ残念なのがピットウォークで10−17mmの魚眼ズームを破壊してしまっており、この夜景の撮影に使えなかったことです。

最も広角なレンズで20mm。フィルム換算で30ミリになってしまい、残念ながら大聖堂全部が入りません。このズームは新幹線豊橋駅のホームでオバタリアンの集団に落とされて以来呪われており、その後は神戸港の海に落としたりしており、今回も日本の贔屓にしている店で新品を買い求めた次第です。既に3本目です。約4万円のレンズなので、それなりに費用もかかっていますが、これがないと撮影はちっとも捗りませんのでペンタックスユーザーには必需品です。

大聖堂を撮った後は予定通り徒歩で南下しオペラ座に向かいましたが、その建物の横まで来て唖然としました。なんとライトアップが終わっているのです。時計を見ると既に24時を回っており、これでは残りのライトアップされた建物も同様だと悟り、なんと全く夜景を撮れずにそして疲れて宿に戻るのでした。

さて2014年6月22日(日)になりました。流石に体力は限界に来ており、翌日のF1決勝日は自由席チケットしか持っていないので、出来れば早めに出発して座席を確保したいのですが、もうどうでも良くなってしまっておりました。結局予定通り午前8時30分の特急レールジェットに乗ることになりました。クニッテルフェルド駅までは2時間15分の旅です。

サーキットまでの無料バスは既に時刻表を無視したピストン運転をしており、やって来たバスに飛び乗る状態。直ぐに出発です。駅前では金曜日にレッドブルがエナジードリンクを、土日は得体の知れない飲料会社が色々なジュースやコーヒー牛乳を無料で配っており、それを片手にバスに乗るのでした。

バスは渋滞も無く10分でサーキット側のバス停に着きました。しかし、ここからは毎度の事で東側入口まで1.9キロもあります。今日はスタートまでにサーキットをぐるりと一周するつもりでしたので、もっと遠い第1コーナー入口まで行く事にしました。バス停からの距離はなんと2450メートル

第1コーナースタンドでさえもこの距離です。もし最遠地のREMUSコーナーまでサーキット外周道路を時計回りに歩くとプラス1550メートルもあり、バス停からの距離はなんと4キロにもなります。普通に歩いて1時間もかかるのです。

ただ写真の様に1550メートルの間をこの様な冗談の様な遊園地にでもありそうな乗り物が運行しており、1.5キロだけ歩かなくても済みますよ。

もしバス停から東側入口を経由してREMUSコーナーまで行っても4070メートルとほぼ同じ距離があり、もし2015年以降にこのサーキットにお越しになる方で自由席を選ばれる方は毎日往復8キロを歩く事を覚悟しておいて下さい。

小生はこの日、結局サーキットを時計回りに一周し、観客や風景を撮りながら初日の午前中と同じ、最終コーナーを立ち上がってくる場所の外側にある丘に陣取り、レースよりも撮影に集中しておりました。

ただ、一脚が直前に壊れ、一時間以上も手持ちで撮っていたので、腕が疲れて大変でした。ちなみに写真はREMUSコーナーに陣取っている観客です。

しかし、写真を撮りながら、フロントローを独占したウィリアムズチームの2台が、いつの間にかメルセデスの2台に追い抜かれてしまっているのが分かっていました。
我等が小林可夢偉選手も最後まで走り続けてくれており、71周もの周回をするGPなので、沢山の写真が撮れたのは言うまでもありません。

撮れた写真は、撮影のコーナーにてご覧頂けますので、お時間がありましたらどうぞ寄って行って下さい。

天候にも恵まれ、雨は一度も降らなかったのですが、結婚後のGPは100%の確立で雨に見舞われていたので運勢が変わってきたのかも知れません。

最後に撮影地の直ぐ前のあるゲートが解放され、最も早くに表彰台の下に雪崩れ込む事も出来、こんな写真を撮る事も出来ました。

シャンパンファイトの後も暫く観客や景色を撮っていましたが、流石に疲れたので売店でアイスキャンディを買ってクールダウンし、ビールはクニッテルフェルド駅のパブで飲むべくバス停に急ぎました。

多くの観客が期待していたレッドブルチームのセバスチャン・ベッテル選手が予選も12番手で、本選でも途中リタイヤという結果になり、多くの観客が途中で大挙して帰っていったのもあり、帰りのバスは思いの他空いていました。

駅のパブは生温いビールしかなくて、店内は大混雑だったので外に出て飲んでいましたが、流石に冷たいビールでなかったので白けました。当然帰りの特急車内でキンキンに冷えたビールを注文したのは言うまでもありません。

しかし、特急列車は2時間に1本しかなく、時間によっては普通列車でブルック/マール駅まで出なければならず、普通列車内はこんなに混んでいます。

特急に関しては流石に3ユーロを払って、指定席を押さえたのは言うまでもありません。

行程も残り2日なのでやっと洗濯から解放され、その夜はベッドに倒れこんで翌朝までたっぷりと寝ました。
昼前の特急レールジェットで、お隣の国ハンガリーはブダペストに移動するだけだったので、チェックアウトギリギリまでゆっくりとしておりました。

こうして4年ぶりのF1観戦は幕を閉じたのですが、印象としては

1、主催者の初心者ぶりが目立つ内容だった
2、駅から出ている無料バスのサーキット側バス停が遠すぎる事
3、歩き煙草、スタンド座席内喫煙、何処でも喫煙が酷すぎて、タバコを吸わない小生が肺がんになりそうな事
4、スタンドに座席を詰め込み過ぎ、歩くスペースも無く、これまでのGPで一番不便だった事

などが気になりました。

もう一度行きたいか?と聞かれたら、二度と御免ですと答えるでしょね。
特に2と3は致命的で、サーキット内は禁煙にしてもらいたいですね。

私の住むニュージーランドでは、パブ内でさえ禁煙なんですよ。小生が日本に戻らない理由は、何処でも喫煙が許されているからなのです。

食事の席でも平気で喫煙をするなんて有り得ないわけです。タバコが嫌いな方、NZへお越し下さい。ここでは煙が殆どありませんよ。中には一部のアジア人が灰皿もない所で喫煙してますけど。

さあ、2年毎に伺っているF1サーキットですが、今回は2012年、13年と開催がキャンセルになったアメリカはニュージャージーGPのお陰で、4年ぶりのF1となってしまいましたが、小生が休暇を取れる5月中旬から6月下旬までに開催されるGPは殆ど網羅したので、今後はこの間に日程が飛び込んでくれるGPが増えることを祈っています。

メキシコでもアゼルバイジャン、タイでも良いので、どうぞ宜しく。

さてそのアゼルバイジャンGPは2016年に初開催だそうですが、名前はヨーロッパGPになるそうで、6月の日程に入ってこないですかね。首都バクーの市街地サーキットで行われるそうで、昨晩、このコースをグーグル地図で確認してみましたが、周辺は砂漠で観光は余り期待出来ないみたいです。

それではまたお会いしましょう。

旅の風景のページでピットウォークの模様と走行日の模様を紹介してあります。お時間がありましたらどうぞ。


最後に最終コーナーに突っ込むフェラーリのフェルナンド・アロンソの写真をどうぞ。これもトリミング無しです。
 


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